「仏間のない家に引っ越すので、小さな仏壇を探している」「ミニ仏壇という言葉は聞くけれど、普通の仏壇と何が違うのか分からない」。近年、こうしたご相談が増えています。
ミニ仏壇は種類も価格帯も幅が広く、はじめて選ぶ方には比べ方そのものが分かりにくいものです。この記事では、ミニ仏壇とはどういうものか、どのくらいの大きさなのか、そして何を基準に選べばよいのかを、姫路で八代続く仏壇店がご説明します。
ミニ仏壇とは
ミニ仏壇とは、棚やチェストの上など限られたスペースにも置ける小型の仏壇のことです。仏間や和室に据え付ける大型の仏壇に対して、置き場所を選ばず、現代の住まいに合わせやすいのが特徴です。コンパクト仏壇、小型仏壇、モダン仏壇などと呼ばれることもあります。
決まった規格があるわけではなく、手のひらに載る大きさのものから、A4判ほどの箱型のもの、扉のついた据え置き型まで、形も大きさもさまざまです。
ミニ仏壇が選ばれている理由
小さな仏壇を選ぶ方が増えている背景には、暮らしの変化があります。当店にご相談いただく方のお話をうかがっていると、理由はおおむね次の3つです。
- 仏間や和室がない — 大型の仏壇を置く前提の間取りではないため、「置ける大きさ」から探し始める方が多い
- 部屋の雰囲気を壊したくない — 家具や工芸品のように、部屋に馴染むものを求める声が増えている
- お参りしやすい場所に置きたい — 奥まった部屋にあると、日々手を合わせる習慣から遠ざかってしまう
ミニ仏壇の大きさの目安
「小さい」と言っても幅がありますので、実寸で考えるのが確実です。ひとつの目安になるのがA4判ほどの大きさで、このサイズであれば棚やサイドボードの上にすっきりと収まります。
たとえば当店の本漆塗りのミニ仏壇「漆恵(うるしえ)」は、横幅32cm×奥行23cm×厚さ6.5cm。重さは本体と専用の布袋を合わせて約1300gです。フェイスを閉じれば厚さ6.5cmの箱になりますので、ふだんは場所を取らず、住み替えや模様替えのときにも移動しやすい大きさです。置きたい場所の寸法をメジャーで測り、その数字と比べてみてください。
ミニ仏壇の選び方 4つの見方
大きさが決まったら、次の4点を順に確認していくと迷いにくくなります。
1. 置き場所に合うか
棚の上か、チェストの上か、リビングの一角か。置き場所が決まると、必要な大きさとデザインの方向がしぼれます。仏壇を置く方角については、宗派やお寺様のお考えによって違いがありますので、気になる場合は菩提寺のお寺様にご相談ください。
2. 素材と仕上げ
価格差がもっとも大きく出るのがここです。プリント化粧板に量産の塗装を施したものと、天然木に職人が漆を塗り重ねたものとでは、質感も、経年でどう変わっていくかも異なります。
漆恵は、中の仕切りに国産檜を用いて透き漆で仕上げ、本体は天然漆で黒・梨地(なしじ)・紅溜(べにだめ)・緑・青・ピンクの6色。天然漆で塗り上げるため、ピンクや緑であっても落ち着いた発色になり、仏壇として軽く見えることはありません。もっとも人気があるのは黒です。
3. 仏具が含まれるか
見落としやすいのが仏具です。本体価格だけを比べて選び、あとから花立・香炉・灯立などを買い足して結局高くついた、ということが起こり得ます。表示価格に何が含まれるのかを最初に確認してください。
漆恵は、手作りのオリジナルガラスの仏具5種(花立・香炉・灯立・仏飯器・茶湯器)、砂張(さはり)のおりん、防炎マット、持ち運び用の専用布袋まで含んだ価格です。ご本尊・お念珠・お念珠袋・経本は含まれません。
4. 宗派やお祀りの形に合うか
宗派を問わずお使いいただけるミニ仏壇もあります。漆恵もそのひとつで、お位牌を納めたり、故人のお写真を立ててお参りしたりする使い方ができます。ただし細かな作法は宗派やお寺様のお考えによって異なりますので、気になる点は菩提寺のお寺様、あるいは当店にご相談ください。
選び方チェックリスト
| 確認すること | 見るポイント |
|---|---|
| 大きさ | 置きたい場所の寸法を測り、本体の縦・横・奥行と比べる |
| 素材・仕上げ | 化粧板か天然木か。量産の塗装か職人の手仕事か |
| 仏具 | 表示価格に含まれるか、別売りか |
| お位牌 | 今お持ちのお位牌の高さを測り、内寸と比べる |
| 宗派 | 宗派を問わず使えるか。作法はお寺様に確認 |
| お手入れ | 日常のお手入れ方法と、傷んだときに修理できるか |
お位牌は納まる?内寸の考え方
今お使いのお位牌をそのまま納めたい、というご相談はとても多くいただきます。漆恵の場合、お位牌などをお納めする仕切りの右側のスペース(内寸)は約21cm×11cmです。
お位牌の高さによっては収まらない場合もありますので、お手元で高さを測ってからご相談いただくと確実です。サイズを教えていただければ、納まるかどうかを当店でお調べします。
なお、小さな仏壇でお線香やローソクを使えるのか、という点もよく聞かれます。漆恵では線香は香炉、ローソクは灯立でお使いいただけ、セットの防炎マットの上であれば安全にお使いいただけます。火の消し忘れにはお気をつけください。
価格の見方
ミニ仏壇は、量産品から職人の手仕事による工芸品まで価格の幅が広いカテゴリです。金額だけを並べると「高い・安い」に目が向きますが、何にいくら払うのかという中身を比べることが、納得のいく選び方につながります。
漆恵は完全受注生産で、価格は55万円(税込)から。本体の色漆とフェイスの装飾の組み合わせで決まり、職人が一つひとつ手作業で仕上げた本体と仏具一式を含んだ金額です。
よくあるご質問
Q. ミニ仏壇とはどのくらいの大きさですか。A. 決まった規格はありませんが、A4判ほどの大きさが棚の上に置けるひとつの目安です。漆恵は横幅32cm×奥行23cm×厚さ6.5cm、専用の布袋を含めて約1300gです。
Q. ミニ仏壇でも宗派は問いませんか。A. 宗派を問わずお使いいただけるものがあります。漆恵もそのひとつです。ただしお位牌の取り扱いなど細かな作法は宗派やお寺様のお考えによって異なりますので、菩提寺のお寺様にご相談ください。
Q. ミニ仏壇に仏具は付いていますか。A. 商品によって異なります。漆恵は、手作りのオリジナルガラスの仏具5種、砂張のおりん、防炎マット、専用の布袋まで価格に含まれています。ご本尊・お念珠・お念珠袋・経本は含まれません。
Q. 今使っているお位牌は入りますか。A. お位牌の高さによります。漆恵は仕切りの右側のスペース(内寸)が約21cm×11cmです。お手元で高さを測ってお問い合わせください。
Q. ミニ仏壇でお線香やローソクは使えますか。A. 漆恵では線香は香炉、ローソクは灯立でお使いいただけます。セットの防炎マットの上でお使いください。火の消し忘れにはご注意ください。
Q. 小さい仏壇は手入れが大変ですか。A. 本漆塗りの本体は、シリコンクロスでやさしく乾拭きするだけで十分です。詳しくは「漆仏壇のお手入れ方法」でご説明しています。
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この記事の執筆者
株式会社原田光明堂 代表(八代目当主)
〔写真差し込み待ち — 大介さんよりご送付いただき次第、掲載します〕〔お名前・代表挨拶・経歴は受領待ちのため未記載。要確認〕
実物をご覧になりたい方へ
漆恵は兵庫県姫路市(姫路城の近く、姫路駅から徒歩20分)の店舗で実物をご覧いただけます。火曜が定休日のため、ご予約いただくとスムーズにご案内できます。遠方の方にはWeb会議でお色味をご確認いただくことも可能です。まずは資料だけ、という方にはパンフレットを郵送いたしますので、お気軽にお問い合わせください。
