仏壇の置き場所と向き|リビング・寝室の置き方と方角の考え方

「仏壇を置きたいけれど、家のどこに置けばいいのか分からない」「リビングに置いてもいいのだろうか」「そもそも置く場所がない」。仏壇のご相談で、大きさや価格と並んで多いのが置き場所のお悩みです。

先に結論をお伝えすると、仏壇の置き場所は宗派やお寺様のお考えによって違いがあり、どの家にも当てはまる一律の決まりがあるわけではありません。だからこそ迷いやすいのですが、考え方の順番を決めてしまえば、置き場所は落ち着くところに落ち着きます。この記事では、その順番を、姫路で八代続く仏壇店がご説明します。

置き場所を決める3つの条件

方角や部屋の名前から考え始めると、答えが出ないまま止まってしまいます。まずは次の3つを満たす場所を探してみてください。

1. 毎日、自然に手を合わせられる場所か

もっとも大切な条件です。奥の部屋に立派な仏壇があっても、足が向かなければお参りは続きません。家族が日常的に通る場所、集まる場所であることを最優先に考えます。

2. 仏壇そのものに負担がかからない場所か

木や漆といった天然素材は、置かれた環境の影響を受けます。当店では、直射日光が長時間当たる場所、エアコンの風が直接当たる場所、湿気のこもる場所は避けていただくようご案内しています。

3. 安定していて、火まわりが安全な場所か

ぐらつく棚の上や、人がぶつかりやすい通路の角は避けます。お線香やローソクを使う場合は、火のまわりに燃えやすいものがないことも確認してください。漆恵には防炎マットが付属しており、マットの上であれば安全にお使いいただけます。火の消し忘れにはお気をつけください。

部屋別に見た置き場所の考え方

リビング

現在、もっとも選ばれている置き場所です。家族が集まる場所なので、自然と手を合わせる機会が増えます。気になるのは見た目ですが、フェイスを閉じると仏壇と分からない佇まいのものを選べば、部屋の雰囲気を損ないません。サイドボードやチェスト、飾り棚の上など、少し高さのある家具の上が置きやすい場所です。

寝室

寝室に置いてよいかというご質問もよくいただきます。この点は宗派やお寺様、ご家庭のお考えによって受け止め方が異なりますので、気になる場合は菩提寺のお寺様にご相談ください。静かに手を合わせられること、就寝中に火を使わないことを守っていただければ、置き場所として選ばれています。

仏間・和室がない家

新しい住まいには仏間がないことのほうが多くなりました。仏間がないから仏壇を置けない、ということはありません。棚の上やリビングの一角など、上の3条件を満たす場所であれば、そこが祈りの場所になります。

マンションにお住まいの方は、置き場所とあわせて仏壇の大きさやデザインも一緒に考えることになります。その場合は「マンションに置ける仏壇の選び方」もあわせてご覧ください。

実家から大きな仏壇を引き継いだ場合

そのまま置ける間取りでないときは、コンパクトな仏壇への買い替えという選択肢があります。お位牌を移す際にお寺様への法要が必要かどうかは宗派やお寺様のお考えによって異なりますので、菩提寺のお寺様にご相談ください。

仏壇の向き・方角はどう考えるか

仏壇を置く方角については、「南向きがよい」「東向きがよい」など、昔からさまざまな言い伝えがあります。ただし、その根拠や考え方は宗派によって異なり、どの家庭にも当てはまる唯一の正解があるわけではありません。

たとえば浄土真宗本願寺派は、公式サイトの質問集で、方角にこだわるよりも、お参りのしやすさや部屋の明るさといった実際の暮らしを考えて置き場所を決めるよう案内しています。

参考:浄土真宗本願寺派 よくある質問 <https://www.hongwanji.or.jp/faq/list.html>

当店でも、方角に強いこだわりのある方は菩提寺のお寺様に確認していただき、特に指定がない場合は「毎日お参りしやすい場所」を優先されることをおすすめしています。方角を優先した結果、手を合わせにくい場所になってしまっては本末転倒だからです。

置き場所がないときの解決策

「条件は分かったが、そもそも置ける場所がない」という場合、置き場所が見つからない原因の多くは、仏壇のサイズが今の住まいに合っていないことにあります。A4判ほどの大きさであれば、棚やチェストの上の一角で十分に収まります。

当店の本漆塗りのミニ仏壇「漆恵(うるしえ)」は、横幅32cm×奥行23cm×厚さ6.5cm。重さは専用の布袋を含めて約1300gで、フェイスを閉じれば厚さ6.5cmの箱になります。お位牌をお納めする仕切りの右側のスペース(内寸)は約21cm×11cm。住み替えや模様替えのときにも移動できる大きさです。

置き場所チェック表

確認すること目安
お参りのしやすさ家族が毎日通る・集まる場所か
高さ立ったまま、または座って自然に手を合わせられる高さか
環境直射日光・エアコンの風・湿気を避けられるか
安定性ぐらつかず、ぶつかりにくい場所か
火まわり燃えやすいものが近くにないか。防炎マットを使えるか
寸法置きたい場所の幅・奥行を測り、仏壇の寸法と比べたか

よくあるご質問

Q. 仏壇はリビングに置いてもいいですか。A. 問題ありません。家族が毎日手を合わせやすい場所として、現在もっとも選ばれている置き場所です。フェイスを閉じると仏壇と分からないデザインのものを選ぶと、部屋の雰囲気にも馴染みます。

Q. 寝室に仏壇を置いても大丈夫ですか。A. 宗派やお寺様、ご家庭のお考えによって受け止め方が異なります。気になる場合は菩提寺のお寺様にご相談ください。静かにお参りでき、就寝中に火を使わない環境であれば、置き場所として選ばれています。

Q. 仏間がない家はどうすればいいですか。A. 仏間がなくても構いません。棚やチェストの上、リビングの一角など、毎日お参りできて安定した場所であれば大丈夫です。置ける大きさから仏壇を選ぶという順番でお考えください。

Q. 仏壇を置く方角に決まりはありますか。A. 方角の考え方は宗派によって異なり、一律の決まりがあるわけではありません。こだわりのある方は菩提寺のお寺様にご確認ください。特に指定がなければ、お参りしやすい場所を優先されることをおすすめします。

Q. 置き場所がないほど家が狭いのですが。A. A4判ほどのミニ仏壇であれば、棚の上の一角に収まります。漆恵は横幅32cm×奥行23cm×厚さ6.5cm、フェイスを閉じれば厚さ6.5cmの箱になります。

Q. 大きな仏壇から小さな仏壇に替えるとき、お位牌はどうすればいいですか。A. お位牌を移す際にお寺様への手続きが必要かどうかは、宗派やお寺様のお考えによって異なります。菩提寺のお寺様にご相談ください。仏壇の大きさやお位牌の納まりについては当店でもご相談を承ります。

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置き場所のご相談も承ります

「うちの間取りだとどこに置けばいいか」「この棚の上に納まるか」といったご相談もお受けしています。漆恵は兵庫県姫路市(姫路城の近く、姫路駅から徒歩20分)の店舗で実物をご覧いただけます。火曜が定休日のため、ご予約いただくとスムーズです。遠方の方にはWeb会議でのご案内、パンフレットの郵送も承ります。