「実家が空き家になり片付けることになったが、仏壇をどうすればいいのか分からない」「引き継ぐつもりだが、うちのマンションには入らない」。ここ数年、このご相談が確実に増えています。
仏壇の買い替えは、家具の買い替えとは違って、先に決めるべきことの順番があります。順番を間違えると、あとから戻れなくなる部分があるためです。この記事では、その順番と、それぞれの段階で確認しておきたいことを、姫路で八代続く仏壇店の立場からご説明します。
買い替えを考えるきっかけ
ご相談いただく理由は、おおむね次の4つです。
- 実家を引き払う・売却する — 仏壇の行き先を決めなければならなくなった
- 住み替え・リフォーム — 仏間のない住まいに移り、今の仏壇が入らない
- 仏壇の傷み — 長年使って扉や金具が傷んできた
- お参りが遠のいている — 奥の部屋にあり、日々手を合わせる習慣から離れてしまった
どれも「仏壇そのものへの不満」というより、暮らしのほうが変わったというのが実際のところです。買い替えは後ろめたいことではありません。
進める順番 — 5つのステップ
ステップ1. 誰が引き継ぐのかを決める
いちばん先に決めるべきはここです。仏壇の置き場所やお位牌の扱いは、引き継ぐ方の住まいの事情によって全部変わります。
兄弟姉妹がいらっしゃる場合は、この段階で話し合っておくと後々の行き違いが避けられます。一人で背負う形になる方も多く、その負担感から「小さくして自分の生活の中に置く」という選択をされる方もいらっしゃいます。
ステップ2. 菩提寺のお寺様にご相談する
仏壇を動かす前に、一度お寺様にご相談ください。 ここが最も重要です。
古い仏壇からお位牌を移すとき、法要が必要かどうか、その呼び方や作法は、宗派やお寺様のお考えによって異なります。「魂抜き」「お性根抜き」といった言い方をされることもあれば、そうした言い方をしない宗派もあります。一律の決まりはありません。
お付き合いのあるお寺様がいらっしゃる場合は、買い替えを考えている旨をお伝えし、必要な手順をご確認ください。先に仏壇を処分してしまってから相談すると、やり直しがきかない部分があります。
ステップ3. 新しい仏壇の置き場所と寸法を決める
次に、新しい住まいのどこに置くかを決め、メジャーで幅・奥行・高さを測ります。
この順番が大事です。気に入った仏壇を先に決めてから置き場所を探すと、たいてい行き詰まります。置ける寸法が決まると、候補が一気に絞れます。マンションでの置き場所の決め方は「マンションに置ける仏壇の選び方」でご説明しています。
ステップ4. 今のお位牌が納まるかを確認する
見落としやすいのがここです。お位牌は、そのまま引き継ぐ方が多くいらっしゃいます。
小さな仏壇に買い替える場合、今お持ちのお位牌が納まるかどうかを先に確認してください。確認の方法は簡単で、お位牌の高さをメジャーで測り、仏壇の内寸と比べるだけです。
当店の本漆塗りのミニ仏壇「漆恵(うるしえ)」は、横幅32cm×奥行23cm×厚さ6.5cm。仕切りの右側のスペース(内寸)が約21cm×11cmです。お手元で高さを測ってからご相談いただくと確実です。
なお、お位牌を新しく作り替えるかどうかも宗派やお寺様のお考えによって異なります。ステップ2でお寺様に併せてご確認ください。
ステップ5. 古い仏壇の行き先を決める
新しい仏壇が決まってから、古い仏壇の行き先を考えます。お寺様にご相談のうえ進めるのが基本です。
古い仏壇の扱いについてご不明な点があれば、お問い合わせください。
大きな仏壇から小さな仏壇へ — よくあるためらい
買い替えを検討される方が口にされる不安は、だいたい共通しています。
「小さくすると先祖に失礼ではないか」
仏壇の大きさと供養の気持ちは別のものです。 大きな仏壇を奥の部屋に置いて手を合わせる回数が減るより、小さな仏壇をリビングに置いて毎日手を合わせるほうが、供養として続きます。
実際にお使いの方からも、こうしたお声をいただいています。
出産しマイホームでの日々の生活に追われ、実家のお仏壇やお墓に手を合わせる機会が減っていることが気がかりな毎日。そんな中、漆恵と出会いました。置く場所が限られている我が家にはピッタリのサイズ感。(兵庫県姫路市 N.T様)
私流の祀りかた。従来の概念にとらわれることなく、故人と対話したい時にいつでも何処にでも移動できるコンパクトなお仏壇。一人っ子の私の御先祖供養にぴったりの「漆恵」です。(兵庫県姫路市 H.M様)
ほかのお声は「お客様の声」でご覧いただけます。
「宗派が分からない」
ご実家の宗派がはっきりしない、というご相談も少なくありません。宗派を問わずお祀りいただける仏壇もありますので、それが分からないことで供養を諦める必要はありません。詳しくは「宗派を問わない仏壇とは」をご覧ください。
「費用がどれくらいかかるのか読めない」
新しい仏壇の代金のほかに、お寺様への法要のお布施、古い仏壇の処分費用がかかる場合があります。それぞれ相場が異なり、地域やお寺様によっても違いますので、ステップ2の段階でお寺様に、当店には仏壇の費用について、それぞれ直接お尋ねいただくのが確実です。
仏壇そのものの価格の決まり方については「ミニ仏壇・コンパクト仏壇の価格の決まり方」で詳しくご説明しています。
買い替え前のチェック表
| 確認すること | 済 |
|---|---|
| 誰が引き継ぐかを家族で決めた | □ |
| 菩提寺のお寺様に買い替えの相談をした | □ |
| 新しい置き場所の幅・奥行・高さを測った | □ |
| 今のお位牌の高さを測った | □ |
| お位牌を作り替えるかどうかをお寺様に確認した | □ |
| 古い仏壇の行き先を決めた | □ |
| 新しい仏壇に仏具が含まれるかを確認した | □ |
買い替え先として漆恵を選ばれる方へ
漆恵は完全受注生産の本漆塗りのミニ仏壇です。横幅32cm×奥行23cm×厚さ6.5cmのA4判ほどの大きさで、本体と専用の布袋を合わせて約1300g。フェイスを閉じると仏壇と分からない佇まいになります。
本体の色は黒・梨地・紅溜・緑・青・ピンクの6色から。フェイスには蒔絵・銀板・カルトナージュといった装飾をお選びいただけます。手作りのオリジナルガラスの仏具5種(花立・香炉・灯立・仏飯器・茶湯器)、砂張(さはり)のおりん、防炎マット、専用の布袋を含んだ価格で、55万円(税込)からです。
引き継ぐことを負担にせず、生活の中で続けられる形にする。 それが買い替えの目的だと考えています。
よくあるご質問
Q. 実家の仏壇を引き継ぎたいのですが、マンションに入りません。どうすればいいですか。A. コンパクトな仏壇への買い替えという選択肢があります。まず菩提寺のお寺様にご相談のうえ、新しい置き場所の寸法と今お持ちのお位牌の高さを測ってからお選びください。
Q. 仏壇を買い替えるとき、お寺様への法要は必要ですか。A. 必要かどうか、またその呼び方や作法は宗派やお寺様のお考えによって異なります。一律の決まりはありませんので、菩提寺のお寺様にご相談ください。
Q. 今使っているお位牌はそのまま使えますか。A. お位牌の高さによります。漆恵は仕切りの右側のスペース(内寸)が約21cm×11cmです。お手元で高さを測ってお問い合わせください。作り替えの要否は宗派やお寺様のお考えによって異なります。
Q. 小さな仏壇に替えるのは先祖に失礼になりませんか。A. 仏壇の大きさと供養の気持ちは別のものです。毎日手を合わせられる場所に置くことのほうが、供養として続きます。住まいの事情で買い替えられる方は多くいらっしゃいます。
Q. 古い仏壇はどう処分すればいいですか。A. まず菩提寺のお寺様にご相談ください。扱いは宗派やお寺様、地域によって異なります。ご不明な点は当店へもお問い合わせください。
Q. 兄弟で誰が引き継ぐか決まっていません。先に仏壇を選んでもいいですか。A. 引き継ぐ方の住まいによって置き場所も大きさも変わりますので、先に引き継ぐ方を決めていただくことをおすすめします。決めかねている段階でのご相談も承ります。
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漆恵は兵庫県姫路市(姫路城の近く、姫路駅から徒歩20分)の店舗で実物をご覧いただけます。火曜が定休日のため、ご予約いただくとスムーズにご案内できます。遠方の方にはWeb会議でお色味をご確認いただくことも可能です。お位牌の納まりや置き場所のご相談だけでも構いませんので、お気軽にお問い合わせください。
